不倫のDNA

父が不倫してた昔の話し。

女と話す

病室から出てくるのを

待ち構えて声をかけた。


始めて見るその人は

そこそこ小綺麗にしてる

スタイルの良い40代。


心臓がバクバクして声が

震えそうなのを抑えて


私「あの…すみません…吉岡さんですか?」

女「えっ…あ、はい。そうですけど」

私「私〇〇の娘です」

女「え……えっと…」

私「今日は病院まで何の用事ですか?」

女「〇〇さんのお見舞いに…」

私「家族が来るかもしれないのに

  どういうつもりですか?」

女「あの…でも…」

私「あなたのおかげで私達家族は

  メチャクチャなんですよ!

  分かってます?私達家族が

  どんな気持ちでいるのか。

  しかも病院に来るなんて非常識じゃ

  ないですか?

  もう来ないで頂けますか?」

女「いや、でも…」

私「でも…じゃなくて。本当に迷惑

  してます!

  どういうつもりで父と不倫して

  るんですか?自分さえよければ、

  私達家族はどうなっても関係ない

  ですか?」

女「………」

私「とにかくもう病院には来ないで下さい

  それから今日の事は父には言わないで

  下さいね💢」


私はまくし立てるように言った。

興奮してた私は、言いたい事はもっと

山程あるけど、ここは病院。

長引くのも良くないし…何より

早くこの場を去りたかった。


女は、でも…だけど…ばかり

言っていて、こいつは

やっぱり自分の事しか考えられない

自分勝手な女なんだ。と思った。