不倫のDNA

父が不倫してた昔の話し。

最後の夜

私や夫のインフルエンザも

良くなり母も少ししたら

退院し父も家に戻ってきた。


でもそれから父の具合が

悪くなりまた入院する事に

なった。


入院してからは、どんどん

具合が悪くなって入院してから

1ヶ月くらいして、もう

意識ももうろうとなってきた時

いつ、どうなってもおかしくない

と先生に言われた。


その日は朝から夜までずっと病院で

看病していた母だけど、帰る事になり

父に帰るね…と言って

帰ろうとすると、意識ももうろうと

していた父が、帰らないでほしいと言った。そして彼女にも来てほしいと。

二人にそばにいてほしい。

と言ってきた。

もう完全に子供みたいな

わがままだな。


でもさすがに母も疲れていたし

また倒れられてたら困るので

夜は私と交代して母には

帰ってもらった。

母が帰ってからは父の意識は

ほとんどなくなり、ただ苦しそうに

唸っているだけだった。


先生の話によると、強い薬を

点滴でいれているから苦しそうに

見えるけど、苦しくはないですよ。

との事だった。


ほんとに、いつどうなっても

おかしくない状況で、私は足を

マッサージしたり氷で少し口を

湿らせてあげたりしてあげていた。

このまま死んじゃうのかな…

父との色んな事を思い出していた。

物凄く悲しいけど涙は出なくて

とても冷静な私がいた。